技術紹介(橋梁)
仮組シミュレーション『WALTZ』
生産工程の合理化・省力化を可能にした技術
鋼橋の合理化・省力化に伴い、工場での『仮組立』を省略する場合があります。『仮組立』とは、製作した製品が要求される品質精度を満たしているかを検査するものです。しかし『仮組立』を省略する場合には、本システム WALTZ(ワルツ)を使って検査しています。 WALTZ は、3次元モデルを用いて『仮組立』をシミュレーションします。バーチャルリアティの技術で、橋梁の『仮組立』をコンピュータ上で行います。箱桁の中などをウォークスルーしたり、付属物と部材との干渉状態などもビジュアルに確認できます。当社を含め数社で共同開発したシステムです。
工場で製作した鋼橋の部材を3次元計測してCG化、それをコンピュータ画面上で組み立てれば、たちまち橋梁が実物と同じイメージで表示されます。ここで検査を行い架設現場で支障がないことを確認します。これまでは実際の部材を工場内の広大な敷地で組み立てる『仮組立』を行っていました。